キャッシュフローとは、お金の流れのことです。上場企業では、営業活動・投資活動・財務活動に区分して会計期間内のお金の流れを記載したキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられています。
●営業キャッシュフロー(営業CF)
本業から生じたキャッシュフローの増減を表します。数値がプラスであれば、その期の本業の成果によりキャッシュが流入(増加)していることになり、逆にマイナスであれば、本業の成果によりキャッシュが流出(減少)していることを表します。
●投資キャッシュフロー(投資CF)
設備投資、有価証券投資、子会社や関連会社への投資、企業買収等などから生じたキャッシュの増減を表します。将来に向けた積極的な投資を行っている場合はマイナスになります。
●財務キャッシュフロー(財務CF)
借入(返済)、増資(配当金支払い)に伴うキャッシュフローを表します。財務キャッシュフローがマイナスの場合は借入金の返済が進んでいることを表し、逆にプラスの場合は借入金が増加していることを表します。
●現金等
上記3つのキャッシュフローの結果、手元に残った現金および預金や3ヵ月以内の短期投資など現金同等物の期末残高です。
優良な企業の場合は、営業キャッシュフローがプラス(営業成績好調)、投資キャッシュフローがマイナス(積極的な投資)、財務キャッシュフローがマイナス(借入金の減少)という傾向がみられます。
〇キャッシュフロー計算書の構造(例)